ガレといわれたら、一番にどんな作家だと思われるでしょうか。
多くの方は漠然と「アール・ヌーヴォーのガラス作家」と思われるでしょう。少し詳しい方になると「花の模様の花瓶やランプ」色や形も思い描かれるかもしれません。私たちがお話をさせていただくお客様には「ガレと言ったらトンボだよ」あるいは「昆虫の模様!」と昆虫を特徴と位置づけられる方も多いようです。風景を描いた作品もたくさん作られているのですが、自然を愛し、命あるものへ温かいまなざしをむけたガレにとって植物と昆虫は二大テーマと言って差し支えないものでしょう。しかしながら、ガレの植物と昆虫に対するアプローチのしかたはかなり違ったものでした。
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